産後6ヶ月 腰痛と右膝の痛み(20代女性)

産後6ヶ月 腰痛と右膝の痛み(20代女性)
産後6ヶ月 腰痛と右膝の痛み(20代女性)

もともと腰痛はあったが、産後に授乳することで痛みが増した。それに伴ってか分からないが、右足重心になり、右膝の痛みを感じる。膝は歩行中に感じることが多い。妊娠前から体重は14キロ増加して、産後4キロ戻っていない。

<初回来院時の状態>

骨盤に歪みがあり、左右の足の長さが違う。

右の臀部の筋肉の緊張が強い。

体を反らすと痛みがあり、胸椎から腰椎にかけての背骨の動きが少ない。

うつ伏せになると右の骨盤が浮いている。

<経過>

一回目の施術

臀部と大腿の外側にある筋肉を緩め、骨盤矯正によって骨盤の歪みを調整した。また、骨盤の開きを安定させるため、骨盤ベルトをつけてもらった。骨盤の歪みにより右膝に負担がかかっていると考えられたため、腰部・骨盤矯正を含めた施術を行い様子をみる。

二回目の施術(1週間後)

施術後は調子がよかったが、三日前から徐々に再発。長く座っていると尾骨に痛みが出てきた。膝の痛みは消失しており、膝の問題ではなさそうなので、継続的に施術。盤の歪みが戻ってきたため、再度骨盤矯正を実施。やや右の臀部の筋肉の緊張が残っているため、骨盤を調整し、股関節に関わる筋肉をストレッチ。また、胸椎から腰椎の動きが悪い部分を矯正した。

三回目の施術(1週間後)

右膝の痛みはなくなったが、右膝前面の重たい感じがある。

うつ伏せになったときの骨盤の浮きは少なくなった。膝に付着する太もも前面の筋肉の緊張を緩め、骨盤矯正を行い骨盤のバランスを整えた。骨盤ベルトを施術後すぐ着用していることもあり、安定してきたのか、重心もズレずに腰痛もなくなっている。症状が安定しているので、メンテナンスへ移行する。

担当者 橘田コメント

産後は骨盤が開きやすく、その患者さんの場合は右骨盤の後傾によりバランスが崩れ、右足重心になって右膝へ負担がかかったものと思われます。特に妊娠中に体重が増加し、完全に妊娠前の体重に戻っていなければ、今まで以上に足腰には負荷がかかるため、ちょっとしたことで痛みを招くこともあります。

このような場合、骨盤矯正を取り入れた施術によって骨盤の位置を正しく整えることが、膝や腰への負担軽減にとても有効です。産後の骨盤矯正は、症状の早期改善にもつながるため、早めの治療が効果的です。