産後2ヶ月。赤ちゃんを抱き上げるときにズキンと腰が痛む(30代女性)

産後1ヶ月すぎたころから、腰に違和感を感じるようになり、ベビーベッドから子供を抱き上げようとしたときにズキンと腰に痛みが走った。その後、中腰姿勢になると同様の痛みが生じ、抱き上げるときにも痛みがあるため、辛い状態が続いている。
出産は陣痛が始まってから18時間ほどかかり、生まれた子供も4000gほどで大きく、骨盤もかなり開いたのではないかと感じており、骨盤矯正の必要性を強く意識するようになった。
<初診時の状態>
・前屈姿勢で腰に痛み
・体を右に捻る動作で痛み
・椅子からの立ち上がりで痛み
<経過>
1回目の施術。捻る動作で痛みが生じていたため、骨盤矯正は行わず、まずは筋肉の調整のみを実施。抱き上げ方や立ち上がり方など、腰に負担をかけない動作指導も行った。
3日後に2回目の施術。前屈での痛みは改善していたが、捻りでの痛みが残存していたため、ここで骨盤矯正を実施。矯正後、捻る動作での痛みは消失した。
5日後に3回目の施術。捻りでの痛みは若干残っていたが、その他の動作による痛みは消失していた。
7日後に4回目の施術。3回目の施術の4日後に子供を抱き上げる際、再び腰を痛めたが、初回ほどの酷い痛みではなかったため、1回の調整と骨盤の微調整で痛みは軽減した。
7日後に5回目の施術。良好な経過。筋力低下が原因で、ぎっくり腰のような症状を繰り返していたと考えられたため、骨盤を安定させるための簡単なエクササイズも指導した。
その後、施術間隔を少しずつ空けながら、骨盤の安定と症状の改善を目指して継続治療を行った。
担当 日野コメント
産後骨盤ベルトをしていたようですが、夏で蒸れてしまうため、2週間ほどで外してしまっていたそうです。4000g越えの子供を産んだということと、出産で18時間も格闘したことで、かなり骨盤は開いてしまい、閉じにくくなっていたのではないかと考えられます。そうした場合、少なくとも2ヶ月間は骨盤ベルトをつけ続け、必要に応じて骨盤矯正を併用することで、より早く安定していきます。
また、長い妊娠生活と出産により、体力も消耗し、筋力も落ちていきます。骨盤の開きがすぐに戻り、体力も回復すればよいのですが、急激な体の変化に対応できなくなってしまうと、ぎっくり腰などの症状を起こしやすくしてしまいます。こうした不安定な骨盤の状態を改善し、腰痛予防にもつなげるためには、骨盤矯正を取り入れることがとても有効です。
そんなときは、カイロプラクティックによる骨盤矯正をうけてみてはいかがでしょう。