産後の腰痛。動くときに瞬間的にグキっとなるような痛みがある(20代女性)

産後2ヶ月。 2週間ほど前から、尾てい骨の少し上あたりに、動作時に瞬間的な痛みが出るようになった。特に思い当たる原因はなく、一歩目を踏み出すときや不意に前かがみになるときに「ピキッ」とした鋭い痛みを感じる。また、常に腰がしびれているような不快感もあった。
産後でお子さんが小さく、子ども連れでも通える治療院を探して、リガーレ・カイロプラクティック横浜に来院。
<初診時の状態>
骨盤が右側へ変位しており、右の骨盤が出っ張っているような印象
腰椎の反り(前弯)が強い
腰を反らすと、腰の付け根付近に痛み
前屈時、右骨盤周囲に痛み
<評価と施術方針(骨盤矯正)>
産後はホルモンの影響で骨盤が不安定になりやすく、そこへ抱っこなどの負担が加わることで、骨盤の変位や腰椎の過前弯が生じ、尾てい骨周囲の痛みにつながったと考えた。
そこで、骨盤矯正を中心に、腰の反り返りを抑える方向で全身バランスを調整するアプローチを実施。
<経過>
初回施術
腰の反り返りを緩和し、骨盤の変位を整える骨盤矯正を実施
施術後、身体を動かした際の痛みが明らかに軽減
2回目(1週間後)
常にあったしびれ感は消失
動作時に時々「ピキッ」とする痛みが残存
引き続き骨盤矯正と安定性を高めるアプローチを継続
3回目(1週間後)
この1週間、痛みは出現せず
再発防止を目的に骨盤の安定化を意識した施術を行い、 今後は施術間隔を空けて経過観察
担当:日野 コメント
産後特有の症状で、もともと腰の反り返りが強い状態に、抱っこによる反り返りの負担が加わり、腰や尾てい骨周囲に痛みを起こしていると考えられました。あわせて骨盤の不安定さも見られたため、骨盤矯正を行い、骨盤を安定させながら腰の反り返りを抑える方向へアプローチしました。その結果、痛みは改善しました。
今後はお子さんの成長に伴い、腰にかかる負担も徐々に大きくなっていきます。骨盤矯正で身体のバランスを整えておくことは、産後の腰痛予防にも非常に重要です。日常的なストレッチを行いながら、必要に応じて定期的にケアを受けていくことをおすすめします。





